統合失調症について
統合失調症は、人生において人口の1%弱程度の人が発症する精神疾患です。
統合失調症の患者んは、誰もいないはずなのにどこからか人の声が聞こえてくる、いわゆる幻聴に悩まされます。患者さんによっては、幻聴だと気付く場合もありますが、そうと気付かずに振り回されてしまう場合もあります。
また、この幻聴が原因となり、被害妄想や誇大妄想に悩まされます。「誰かに監視されている」とか「命を狙われている」などと強く思い込みます。
以上の症状は、陽性期と呼ばれる時期の症状ですが、これが陰性期に入ると、感情が鈍くなったり思考が緩慢になったりします。無反応で無気力な状態が長く続くようになります。
原因としては、はっきりは分かっていないものの、体質と環境の両方が関係しているだろうと推察されています。また、現在では、有効な治療薬が開発されているため、早期に治療を開始すれば回復を見込むことが可能になっています。